肩から腕が痛くて上げることができない、後ろにまわせないなど、
いわゆる五十肩・四十肩 といわれる肩関節の運動障害(可動域制限)を伴う肩痛。
とっても辛いですよね。
遠絡医学では、肩の痛みには肩関節そのものに原因がある局所性のものと、脳や脳神経、脊髄、脊髄神経といった体の中枢部に原因がある中枢性のものがあると考えています。
今回は、自分で肩痛をケアできる治療ポイントをご紹介します。
(すべて痛いのは右肩とします。左肩の場合は、反対側の手や足のポイントを刺激して下さい。)
(1) 肩が痛くて腕が前から上げることができない場合
(治療ポイント)
右の足首の前中央
足先をひきあげたときに一番深くはいる凹み)
(刺激の仕方)
左手の親指で治療ポイントを深く押す。
深く押したまま、膝の方向に30~40回さする(青矢印の方向)
(2) 肩が痛くて横から腕を上げることができない場合
(治療ポイント)
左の足首の内側で内くるぶしのすぐ後ろの凹み
(刺激の仕方)
左手の親指で治療ポイントを深く押す。
押した状態を保ちながら下向き(足裏の方向)に30~40回さする(青矢印)
次に、同じポイントを上向き(膝の方向)に力を入れて30~40秒押し続ける
(赤矢印方向)
(3) 肩が痛くて後ろに手をまわせない場合
(治療ポイント)
左の足首の内側で内くるぶしの前下方
(足の甲に向かう太い腱の内側の凹み)
(刺激の仕方)
左手の親指で治療ポイントを深く押す。
押した状態を保ちながら、下向き(足指の方向)に30~40回さする(青矢印)
以上、(1)~(3)とも局所性の肩痛に対する治療ポイントです。両側に痛みが出たり、腰痛や頚部痛など他の部位の痛みを伴う場合は、中枢性の可能性が高いといえます。今回ご紹介したポイントだけでは、あまり効果を感じにくいかもしれませんが、肩関節を通る血流などの代謝活動の流れが良くなり炎症を治める力を助ける効果がありますので、ぜひ繰り返し試していただきたいと思います。
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