打撲や骨折などケガのあと、なぜか痛みがひかない、治らない、だんだん範囲がひろがったり、気のせいか反対側まで痛い、ビリッと電気が走ったり、ヒリヒリ熱っぽい、、、。医者もリハビリの先生も良くわからないという。自分の腕(足)いったいどうしちゃったんだろう?
CRPS(複合性局所疼痛症候群(Complex regional pain syndrome:CRPS)は、腕や手、足の骨折・捻挫・打撲・外傷・手術などをきっかけとして起こる難治性の疼痛症候群です。
症状は様々ですが、長い間痛みやむくみが続いたり、関節の動きが悪くなったり、皮膚が赤黒く腫れたり、皮膚の温度や発汗に異常がみられるなどします。
カウザルギー、RSD、アロディニアなどと言われることもあります。
きっかけの怪我や手術は治癒し、レントゲンやMRIなどの検査では異常がみつからない神経障害性の疼痛なので、医師からも「原因がわからない」とさじを投げられる場合が多々あります。まれにきっかけに覚えがないのに発症する場合もあります。また、適切に診断を受けても、鎮痛薬や神経ブロックなどの効果が充分得られず、治療に難渋するケースが多々あります。
最近も、足の打撲直後の痛みが改善したあとに、間欠的な痛み発作が出現し、なぜ痛みがおこるのか原因不明と3年間いわれ続けてきた女性が当院を受診されました。当院にてCRPSと診断、遠絡療法の治療を実施し非常に良い経過をすごされています。当院ホームページの適応症状「CRPS」に症例4として掲載しました。ぜひご覧ください
http://koizumi-enrac.webmedipr.jp/contents/tekio/crps.html#syorei4
ご自身や身近な方が、原因不明の痛みに悩んでいたら、近隣の「ペインクリニック」 または「痛み外来」などを標榜している医療機関にご相談ください。そして、もし薬やブロック注射などの一般治療の効果が得られないようであれば、一度当院にご相談くださいませ。