医療法人東西医会の情報誌 「とうざい新聞第3号」
今回は 膝 特集!
とうざい新聞の内容より一部抜粋してご紹介します。
☆ 水はどこからでてくるの?
膝関節は「大腿骨」「脛骨」「膝蓋骨」の3つの骨で作られています。そして関節は「関節包」という袋で包まれています。関節包の内側には「滑膜」と呼ばれる膜があり、ここから「関節液」が分泌されます。これがいわゆる「水」と呼ばれているものです。関節液には関節の動きをスムーズにする、潤滑油の働きがあります。
☆ どうして水が溜まるの?
もともと関節液は数㏄しか存在しないものですが、関節が変形した、または膝を怪我したなど、炎症を起こしたときに滑膜から大量分泌されるようになります。これが「水が溜まった」といわれる状態です。
☆ 水を抜くと癖になる?
注射で水を抜くと癖になる…という不安の声をいただくことがありますが、癖になることはありません。水を抜いた後にまた溜まってしまうのは滑膜の炎症が残っていて関節液の大量分泌が続いていることが原因です。ですから関節液を抜きつつ適切な治療を続けて早く炎症を抑えることがとても大切です。
☆ なぜ水を抜くんですか?
① 痛みを和らげるため。
② 関節液の量・色・濁り・粘りを見るため。
③ 水を抜いた後注入する純度の高いヒアルロン酸を薄めないため。
(ヒアルロン酸には関節液と同じく、関節の動きをスムーズにする働きがあります)
☆ いつまでも大切にしよう !
膝関節は「歩く」「立つ」「座る」など、多くの生活動作に関係する関節です。
きちんと治療や運動をすることで悪化を防ぎ、大切に長持ちさせながら、良い生活を送りましょう。
☆ 注射や薬、電気治療やリハビリでも改善しない膝痛は
中枢性の膝痛 かもしれません!
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膝痛(変形性膝関節症/膝関節炎/オスグッド・シュラッタ―病)|小泉医院遠絡医療センター
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