5月だというのに強い陽射しで気温が30℃を越えたと思えば
翌日には最高気温も10℃台と急降下かつ湿度が高い、など
目まぐるしく変わる天気が続き、
自律神経も大きく揺らされています。
普段はお元気な方も、
だるさやめまい、肩こりや腰痛、気持ちの落ち込みなど
普段は抑えていられるご症状が出て来てしまっている方も多いのではないでしょうか?
そんな時におすすめしたいのが小泉医院式呼吸法です。
遠絡統合療法創始者の柯尚志医師が開発された生流術の呼吸法を一部取り入れて、取り組みやすくアレンジしたものです。
椅子に座って背筋をのばし、軽くあごを引きます。
まずは「第一ステップ 腹式呼吸」
下っ腹を凹ましながら息を吐き
すべての息を吐き切ったあとに
今度は鼻から吸いながらお腹に息を入れます。
詳しくは下記、(1)~(4)をご参照ください。
(1)お腹に手をあてて、下っ腹を凹ませながら
「はー」と口からはく
(2)続けて、さらにお腹を凹ませながら
「ふー」と口からはく
(3)さらにお腹を凹ませ続けながら、上下の歯を合わせてその隙間から
「すー」と息を吐き続ける
(4)限界まで息を吐ききったら、鼻から下っ腹に息を大きく吸う。
下っ腹が大きくふくらみます。
この時に、空気は鼻から吸いますが、エネルギーがへその裏側の腰からお腹に貯まっていくイメージを持つと効果的です。
(1)~(4)を3回繰り返します。
すると、腰や下っ腹が温かくなるのがわかります。
わからない方は、もう1~2回追加でやってみましょう!
内臓が刺激され溜まっていた静脈血が肺に戻り、新しい動脈血が内臓や腰回りの筋肉に行きわたります。これだけでも気持ちも安定してきます。
さらに効果を高めたい方は「第2ステップ 腹圧呼吸」
今度はお腹をふくらませたまま、同じ呼吸を行います。
(こちらは、少し力を抜いて6割くらいの軽い力加減で行って下さい)
(1)まず、鼻から息を吸ってお腹をふくらませます。
今度はお腹を凹ませず、ふくらませたまま
口から息を吐いて「はー」「ふー」「すー」を行います。
お腹はふくらませ続けながら、また鼻から息を吸います。
そしてお腹をふくらませ続けながら「はー」「ふー」「すー」
お腹だけでなく、後ろの腰側もふくらますつもりで行いましょう。
6割くらいの力加減で3回ぐらい行なったら、ふつうの呼吸に戻りましょう。
がんばりすぎるとクラっとしてしまいますので、
こちらの呼吸は弛めで大丈夫です。
今度は、首の後ろや背中の上の方が
温かく感じられると思います。
体のどこが温かくなったところをゆっくり感じて味わってみてください。
腹圧呼吸は、横隔膜をきたえ自律神経の安定化にさらに役立つ呼吸法です。
連続で何度も行うよりも、「腹式呼吸」3回「腹圧呼吸」3回を1セットとして
朝、昼、晩など気が付いたときに、こまめに行っていただく方が良いでしょう。
ぜひ取り組んでみてくださいね!
それでも体調がいまひとつ戻らない場合には、当院で提供している「遠絡療法」をお勧めします。
自律神経の中枢のある視床下部などの流れを良くすることで、その場で体全体が軽くなりご症状も落ち着きます。
今日も、脳血管障害後遺症で左上下肢しびれ痛みの患者様ですが、いつも以上に左側の首や腰の痛みが強まっておられたのが、治療後は大変調子が良くなられたとわざわざ帰宅後にお電話をいただきました。(ありがとうございます ^^)
まずはご自身でケアをしていただきながら、どうしてもつらさが続く時には、
早めにご連絡いただければと思います。
お役にたてますように。
文責 堂下