東西医会 ブログ

医療法人財団 東西医会 草加整形外科内科&小泉医院 遠絡統合医療センターからの情報発信です☆

鎮痛脳リハビリ2『ポジティブ回路・脳トレーニング編』

     脳の痛みを鎮めるセルフトレーニング(鎮痛脳リハビリ2)

        「ポジティブ回路・脳トレーニング編」

 

人が行為を行う前に無意識に行っている思考パターンが、ふたつあります。

 

ひとつは、「○○しなきゃ」というネガティブ回路(苦痛系回路)。

もうひとつは「これをすると○○できる!こんなメリットがある!」という

ポジティブ回路(報酬系回路)です。

 

「○○しなきゃ」という思考は

「そうしないと○○になってしまう」という不安や恐怖がベースになっているので、

脳から心身を緊張させて戦闘モードにするノルアドレナリン、記憶力を低下させたり

鬱病になりやすくするコルチゾールなどのホルモン分泌を促し、痛みを感じやすく

します。

 

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「○○できる!こんなメリットがある!」というポジティブ回路の思考は、

脳から安心感、幸福感、抗ストレス作用、記憶力増進、免疫力アップなどに関係する

オキシトシンドーパミンセロトニン、βエンドルフィンなどの幸福ホルモンを分泌

させて、痛みを感じにくくします。

    

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慢性痛は、脳の痛みを感じる神経回路が固定化し

健康な状態の時より痛みを感じやすくなっている場合があります。

心や体に対するストレスが、この痛み回路をますます強めるという悪循環の原因になります。

 

ここから脱出するために大変役立つのが『ポジティブ回路・脳トレーニング』です。 

これは「思考パターンを、ネガティブ回路からポジティブ回路にひたすら切り替え続け

る」という脳のトレーニングです。

 

具体的には、日常的に無意識に思考しているネガティブ回路に注意を向けて、

ゲームのようにポジティブ回路に切り替えていきます。

ポジティブ回路(報酬系回路)のメリットは、自分の好きなもので結構です。

メリットを置き換えた語尾に「やったー!」と言葉を添えられるものにして下さい。

 

例えば、、

 

「起き上がらなきゃ (寝たきりになっちゃう)」

 ⇒ 「起き上がったら、美味しい朝食が食べられるぞ(やったー!)」

   「起き上がったら、ラジオが聞けるぞ!(やったー!)」

 

「歯をみがかなきゃ(虫歯になっちゃう)」 

 ⇒「歯をみがいたら歯がきれいになるぞ(やったー!)」 

  「歯をみがいたら、美人になっちゃうぞ(やったー!)」

 

「病院にいかなきゃ(治療しないと良くならない)」 

 ⇒「病院に行くと、病がどんどん良くなるぞ(やったー!)」

  「病院に行くと、○○さんに会えるぞ(やったー!)」

 

「感謝しなきゃ(治らない)」 

 ⇒「感謝すると、気分が良くなるぞ(やったー!)」

 

「良い方にとらえなきゃ(マイナスを引き寄せちゃう)」

 ⇒「良い方にとらえると、幸福ホルモンがでるぞ(やったー!)」

 

などなど。

 コツは、何か行為を行うごとに気が付いたら取り組むことです。

 

そして、

「○○しなきゃ」と、ネガティブ回路を回していることに気がつくことができたら、

絶対に「ああ、またネガティブ回路を回してしまった」と自分を責めるのはやめて、

「やったー!また、ポジティブ回路を回せるチャンスだぞ!」と楽しみましょう。

 

すべての行為はポジティブ回路を回すネタになりますので、脳トレのつもりで取り

組みましょう!

 

 

筋トレと同じように、初めはなかなか上手くできずに、疲れも感じるかもしれません。

 

「ポジティブ回路を回さなきゃ」

 ⇒「ポジティブ回路を回すと痛みから解放されるぞ(やったー!)」

 

繰り返し行うことで、わずかづつでも幸福ホルモンが出るたびに、

確実に心も体も軽くなっていきます!

 

治療の効果をあげる準備としても、非常に有効です。

 

チリも積もれば山になる。

ぜひ、一緒に取り組んでまいりましょう!

 

 

 

 

(参考資料)

日本遠絡統合医学会2020年度学術研修会 

     学術講演「帯状疱疹後神経痛」第3章 治療法-2(情動系) 小泉正弘医師 

坂庭鳳著『1回10秒 健康オタクが辿り着いた世界一シンプルで簡単な健康法』セルバ出版