2024年5月12日(日)東京 神保町の教育会館で(一社)日本遠絡統合医学会の2023年度春季学術研修会が開催されました。
全国で遠絡療法を実践している医師や治療師が集まり、今回は「新型コロナ後遺症&コロナワクチン副反応」「眼の疾患」「その他の難治症例 自由テーマ」で症例報告やミニレクチャーが行われました。
当院からは、「新型コロナ後遺症&コロナワクチン副反応」の症例報告を5例と「難治症例」として「鎖骨骨折後に合併した神経障害性疼痛の2症例」を報告しました。
各症例につきましては後日あらためて報告いたしますが、とくに「鎖骨骨折に合併した神経障害性疼痛の2症例」からは、交通事故などの外傷によって首の脊髄に微少な炎症が発生し末梢神経が過敏となって電撃痛や灼熱痛などの痛みが出現するケースは多いと考えられ、遠絡療法で首のライフフローの治療を行うことが痛みの早期改善に非常に有効で、その後のリハビリもすすみやすくなること。とくに症例のおひとりは末梢神経の圧迫を改善するために鎖骨周辺の筋を部分切開して除圧するなどの手術を受けておられましたが、そのような外科的手法を用いなくても遠絡療法の基本的な治療で充分改善する可能性があることが示唆された症例でした。
また、当日は「緑内障」の改善症例が報告され、眼圧のコントロールに遠絡療法が有効ということがわかりました。こちらも、後日、セルフケアの方法も含めてご報告したいと思います。お楽しみに! 文責 堂下佐知子