小泉医院遠絡医療センター ブログ

医療法人財団 東西医会 小泉医院 遠絡統合医療センターからの情報発信です☆

母の認知症と遠絡療法 ^^

7月に入り一年の折り返しポイントとなりました。

治療師の堂下です。

私ごとですが、千葉県のマンションで独居をしている80歳の母が、アルツハイマー認知症の診断&介護認定を受けてから半年経ちました。

 

ちょうど昨年の今頃から、親戚一同で出かけても翌日にはそのことをスッポリ忘れていたり、家の近所で道に迷う、さっき何をしていたかも急にわからなくなるなど本人もショックなことが徐々に〜急激に増え、さりとて介護保険の様々なサービスは1〜2回経験するとすぐに拒否的になってしまい、前職でケアマネージャーを経験している私も「なかなか教科書通りにはいかないものだ。」とため息と苦笑い。そして何よりこの病気は進行が早いことを実感しています。

 

そこで何が言いたいかというと、やっぱり「遠絡療法は良い」という実感です。

 

母の住まいは私の自宅からも職場からも1時間半ほどかかり、行けば行ったで診察の付き添いや買い物、家の中の色々な頼まれごとがあり時間的な効率がもとめられます。

もともと胸椎の圧迫骨折による円背や腰の脊柱管狭窄症による痛みやしびれがあり、都度都度施術もしておりましたが、遠絡療法は時間がかかるのと「押すとき痛いから嫌!」と本人がいうので私もめんどうになり、つい短時間で対応できる徒手療法でお茶を濁していました。

あるとき母の目があまりにボオーっと虚ろでゾッとしてしまい、いつも患者様にしているのと同じようにしっかりと時間をとって丁寧に、とくに首から脳のライフフローの流れを改善する遠絡療法を行いました。

すると終わるころには、ショボショボしているまぶたが上がって目のくっきり力強い光がもどり、会話のスピードが速くなり調子が戻ったのを強く感じました。

母も「首がこっていたのが楽だわ〜なんだか頭がすっきりしたみたい〜」と言います。

翌日から3日位は電話での会話にもキレがあり、短期記憶も会話をしていると比較的スムーズに戻ってくるようで、やっぱり遠絡をしっかりやるのは大切だな〜としみじみ実感しました。

 

実は当院の患者様にも、60代でアルツハイマー認知症の診断を受け,進行防止を目的に遠絡療法を開始されてはや10年治療を続けている男性がいらっしゃいます。

現在、79歳になられ徐々に進行はありますが、10年と思えばずいぶん良く維持されていらっしゃると感じます。

遠絡療法は、脳の老廃物を排泄や脳血流の回復を促進すると言われています。変性した脳細胞は戻せませんが、健康な細胞を守る効果は充分あるのでしょう。

 

いろいろありますが、病気のおかげで母と良く会うようになり大切な時間を過ごせていると感じます。プチ喧嘩も脳への刺激と笑い合いながら、もう少しこの状態を維持していきたいです。